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新しい上肢リハビリテーション機器「OUVERT(ウーベルト)」のデモンストレーションを行いました

先日、リハビリテーション課にて、上肢リハビリテーション機器「OUVERT(ウーベルト)」のデモンストレーションを実施しました。

OUVERT(ウーベルト)は、主に片麻痺の方の「麻痺手」に対するリハビリテーションを目的とした機器で、視覚情報とロボット動作を組み合わせた訓練が特徴です。

●非麻痺手の動きを活用したリハビリ●

OUVERTでは、非麻痺手の動きを動画として取得し、それを左右反転させた映像がディスプレイに表示されます。

その結果、画面上ではあたかも両手が同時に動いているような映像が提示されます。

この視覚情報に合わせて、ロボットが麻痺手を動かす仕組みとなっており、

* 非麻痺手の随意的な動き

* 両手が動いているという視覚的入力

* ロボットによる麻痺手への他動運動

が組み合わさったリハビリを行うことができます。

●ミラーセラピーとしての活用の可能性●

実際にデモを体験し、OUVERTはミラーセラピーとして非常に有効に活用できる機器であると感じました。

非麻痺手の動きを反転表示することで、患者さんには「麻痺手が自分の意思で動いている」ような視覚情報が入力されます。

この仕組みは、

* 麻痺手の運動イメージの形成

* 中枢神経系への刺激

* 麻痺手に対する注意・意識づけ

といった点において、麻痺手の機能回復を促すアプローチとして期待されます。

●実際に触れてみて●

今回のデモンストレーションを通して、

「麻痺手のリハビリに特化した仕組みであること」

「視覚情報とロボット動作を組み合わせている点」

に大きな可能性を感じました。

今後も当院では、患者さんにとってより効果的で、科学的根拠に基づいたリハビリテーションを提供できるよう、新しい機器や取り組みについて検討していきたいと考えています。

※OUVERT(ウーベルト)の詳細については

株式会社東北医工公式サイトをご覧ください。https://tohoku-ms.com/ouvert/

リハビリ次長 伊丸岡 知明(作業療法士)

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