カテゴリー: リハブログ
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ボツリヌス治療にリハビリスタッフも参加しています
2026年01月27日
ボツリヌス治療とは、脳卒中や脳外傷、脊髄損傷などの後遺症として生じる「痙縮(手足のつっぱり・こわばり)」に対して行う治療です。
ボツリヌストキシンというたんぱく質を有効成分とする薬剤を筋肉内に注射し、神経の働きを一時的に抑制することで、筋肉の緊張を和らげます。
痙縮が起こると、単に筋肉が硬くなるだけでなく、日常生活にさまざまな支障をきたします。
例えば、
・足がつっぱって歩きにくく、歩行時にかかとが浮いてバランスが取りづらい
・指が伸びず手が洗えない、爪が食い込んでしまう
・肩が動かしにくく、無理に動かすと痛みが出て、着替えや入浴が大変になる
などの症状がみられます。
当院でも、痙縮のある患者さんに対してボツリヌス治療を行っています。
外来受診にて治療適応と判断された場合、理学療法士・作業療法士が医師の指示のもと施注前評価を実施します。
具体的には、
・筋肉の硬さ
・関節の動き
・日常生活で困っている動作や場面
などを評価・聴取し、その情報を医師へ提供したうえで、施注する筋肉や治療方針を検討します。
下の写真は、医師の指示のもと、施注前にエコー(超音波画像装置)を使用して筋肉の位置を確認している様子です。
関節を動かしながら筋肉の動きを画像で確認し、正確に施注する筋肉を同定しています。

係長 鍵谷 珠貴(理学療法士)
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第78回 道南医学会大会に参加しました!
2026年01月15日
少し前ですが、令和7年11月15日に函館市医師会が主催する「第78回 道南医学大会」にて、当院リハビリテーション課のPT小笠原啓太、PT澤田健斗、私の3人で演題発表を行いました。当院で実際に行っているリハビリ・栄養・口腔に関する取り組みや口の環境と飲み込みに関する研究、治療機器を用いた研究について発表してきました。当日は函館国際ホテルの会場で開催。緊張しましたが、みんな落ち着いて発表できたのではないかと思っています。また質問もいくつか頂き、活発な意見交換を行うことができました。
同じ道南圏内で活躍している医師や看護師、リハビリセラピストなどの発表を聞くことで、地域の情勢や他院での取り組みなど、多くのことを知ることができ、とても有意義な時間となりました。
下記の写真は当日参加した3人になります。研修後の写真なのでリラックスした顔になっていました。


係長 間山 裕人(言語聴覚士)
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新しい上肢リハビリテーション機器「OUVERT(ウーベルト)
2025年12月22日
先日、リハビリテーション課にて、上肢リハビリテーション機器「OUVERT(ウーベルト)」のデモンストレーションを実施しました。
OUVERT(ウーベルト)は、主に片麻痺の方の「麻痺手」に対するリハビリテーションを目的とした機器で、視覚情報とロボット動作を組み合わせた訓練が特徴です。
●非麻痺手の動きを活用したリハビリ●
OUVERTでは、非麻痺手の動きを動画として取得し、それを左右反転させた映像がディスプレイに表示されます。
その結果、画面上ではあたかも両手が同時に動いているような映像が提示されます。
この視覚情報に合わせて、ロボットが麻痺手を動かす仕組みとなっており、
* 非麻痺手の随意的な動き
* 両手が動いているという視覚的入力
* ロボットによる麻痺手への他動運動
が組み合わさったリハビリを行うことができます。
●ミラーセラピーとしての活用の可能性●
実際にデモを体験し、OUVERTはミラーセラピーとして非常に有効に活用できる機器であると感じました。
非麻痺手の動きを反転表示することで、患者さんには「麻痺手が自分の意思で動いている」ような視覚情報が入力されます。
この仕組みは、
* 麻痺手の運動イメージの形成
* 中枢神経系への刺激
* 麻痺手に対する注意・意識づけ
といった点において、麻痺手の機能回復を促すアプローチとして期待されます。
●実際に触れてみて●
今回のデモンストレーションを通して、
「麻痺手のリハビリに特化した仕組みであること」
「視覚情報とロボット動作を組み合わせている点」
に大きな可能性を感じました。
今後も当院では、患者さんにとってより効果的で、科学的根拠に基づいたリハビリテーションを提供できるよう、新しい機器や取り組みについて検討していきたいと考えています。
※OUVERT(ウーベルト)の詳細については
株式会社東北医工公式サイトをご覧ください。https://tohoku-ms.com/ouvert/



リハビリ次長 伊丸岡 知明(作業療法士)
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第76回 北海道理学療法士学術大会に参加してきました!
2025年12月19日
今年もあとわずかで終わりを迎えます。皆さま、今年やり残したことや新年を迎える準備を進めておりますか?
私は今年最後の大仕事、第76回 北海道理学療法士学術大会での演題発表と脳卒中を語る会という団体の自主企画セミナーの運営のため、12月13~14日に帯広市に行ってまいりました。
1日目は脳卒中を語る会 自主企画セミナーで「その介助、ちょっと待った⁉~長下肢装具の介助歩行練習、みんなどうしてる?を学ぶワークショップ~」というタイトルで、道内の理学療法士の皆さまと、脳卒中片麻痺患者さまに対する長下肢装具を使った歩行練習で困っている事や対策などを議論いたしました。想定をはるかに超える参加数となり、ディスカッションも活発で時間が足りないくらいの盛会となりました。
2日目は支援工学セッションでの演題発表で「生活期脳卒中片麻痺者に対する下肢装具型ロボットの有用性の検証」というテーマで発表させていただきました。発症から6ヶ月以上経過した片麻痺利用者さまの歩行速度や歩容を改善のための治療手段としてロボット技術を用いた理学療法は有効である可能性があるという事を報告し、多くの方々と意見交換できました。
また、コロナ禍を経て、初めて対面での学会参加を経験した若手スタッフもおり、対面ならではの臨場感やリアルタイムでの演者とのディスカッション、同じような悩みを持つ理学療法士が身近にたくさんいるということを肌で感じることができ、とても勉強になったという声が聞かれております。
来年は9月に小樽市で開催されます。もっともっと理学療法の可能性や新しい知見を学ぶ(発信する)ことができるよう、スタッフ一丸となって研鑽していきたいと思います。




院内/在宅リハビリテーション課長 佐藤 嶺(理学療法士)
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新しいリハビリの形~利用者さまの社会参加へ~
2025年12月04日
函館にも雪が降り本格的な冬が訪れました。さて、今回は通所リハビリでの取り組みをご紹介いたします。
当院の通所リハビリは運動を中心としたリハビリを提供しています。しかし、ちょっとした休憩の時間や、リハビリが一段落したあとの空き時間に、塗り絵やナンプレなどの机上課題を行う利用者さまが多く、「同じ課題では飽きてしまう」「もっと有効に時間を使えないか」といった声が聞かれるようになりました。こうした声を受け、“空き時間の有効活用”と“新たなリハビリの形”を模索していきました。手は「第2の脳」と呼ばれるほど、細かな作業が認知面にも良い影響を与えると言われています。「手を使った作成物はないか」「同一法人内で役立つものはないか」と検討を重ね、たどり着いたのが“ぞうきん作り”です。関連事業所に確認したところ複数の施設で需要があり、とくに「子どもたちのために使ってほしい」という声を受け、まずは保育園で活用いただくことを目的に、「ぞうきんプロジェクト」がスタートしました。ぞうきんを作るためのタオルは、職員の寄付や包括支援センターの協力をいただき集めたもので、地域の温かい支えによって本取り組みが成り立っています。
取り組みの最中、利用者さまからは「昔はよく縫い物をしていたよ」と懐かしむ声が聞かれ、自然と会話が生まれ、楽しそうに作業される姿が印象的でした。身体機能的に針仕事が難しい方は布を切る係を担当したり、素材を提供してくださったりと、自分にできる役割を主体的に見つけて参加してくださいました。認知機能が低下している利用者さまも、スタッフの見守りのもと作業に参加することで表情が明るくなり、活動への反応が良好になるなど、精神的な活性化にもつながったと考えています。
プロジェクトの仕上げとして行った「ぞうきん贈呈式」では、利用者さま自身が園児へ直接手渡しを行いました。「こんなに喜んでもらえるなら、また頑張って作らないとね」「子どもたちと触れ合えるなんて、本当に素敵な時間でした」といった声が聞かれ、取り組みそのものの意義が一層深まった瞬間でした。贈呈式の様子はたくさん写真に収めましたので、作業に関わっていただいた利用者さまにも見ていただけるよう、通所リハ内に掲示する予定です。


院内/在宅リハビリテーション課長 佐藤 嶺(理学療法士)
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北海道七飯高等学校 2年生 地域課題探求発表会
2025年12月04日
皆さんこんにちは、理学療法士の田村です。9月に北海道七飯高校2年生の生徒5名が「フィールド・スタディ(現地実習)」の為、西堀病院を訪れていました。フィールド・スタディとは講義や文献から学んだ事柄を直接現地に赴いて調査・研究活動を行い、興味・関心を深める体験型学習の事です。当院の概要や特徴、リハビリ専門職の説明、病院・リハビリ見学をしていただきました。高校生はとても初々しく緊張していましたが、同時に初めての体験であり目を輝かせていました。
11月下旬にフィールド・スタディで行った調査・研究活動の発表会があり、七飯高校の高校生たちが「道南の医療」として発表をしてくれました(下部写真)。フィールド・スタディで説明した事や体験した事をどの様に高校生が理解したかを私たちも知ることができ、大変参考になりました。
今後も地域コミュティの強化として様々な活動を相互に行い、地域を活性化していきたいと思います。

主任 田村 祐輔(理学療法士)
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災害BCP研修を実施しました ~利用者様の安心・安全を守るた
2025年10月31日
先日、通所リハビリテーションおよび訪問リハビリテーションでは、「災害BCP(事業継続計画)研修」を実施しました。
BCPとは “Business Continuity Plan(事業継続計画)” の略で、地震や台風などの災害が発生した際にも、利用者様の安全を確保し、可能な限りサービスを継続するための計画を指します。
介護・福祉の現場では、非常時に職員がどう行動し、どのように連携して支援を継続するかを明確にしておくことが求められています。
今回の研修では、
『大規模災害と福祉施設』
『非常災害時の対応』
の2本の動画を視聴し、災害発生時における職員の初動対応や連携の重要性について学びました。
さらに、津波災害をテーマにしたクイズを通して、「利用中に地震が起きたらどう動くか」「避難誘導の際に何を優先すべきか」など、実際の場面を想定した意見交換も行いました。
職員一人ひとりが自らの役割を考え、臨機応変に対応できるよう理解を深める貴重な機会となりました。
私たち通所・訪問リハビリでは、利用者様に安心してサービスを受けていただけるよう、平常時の安全管理だけでなく、災害時にも落ち着いて行動できる体制づくりを進めています。
今後も定期的な研修や訓練を通じて、「安心して利用できる事業所」であり続けられるよう努めてまいります。

通所リハビリテーション主任 笹森 公平(理学療法士)
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「食と栄養と口腔」
2025年10月03日
皆さんこんにちは。理学療法士の田村です。先日「道南回復期リハビリテーション協議会」主催の研修会に参加致しました。「道南回復期リハビリテーション協議会」とは、道南の回復期リハビリテーション病棟を有する施設からなり、回復期リハビリに携わる医療従事者の知識・技術の向上や回復期リハビリに関わる地域との連携強化を行う事を目的としています。今回は函館医師会看護リハビリテーション学院で開催され、「食と栄養と口腔」というテーマに約120名の医療従事者が参加されました。高齢者施設や病院では食べる楽しみを支えるために様々な工夫が行われており、食事の意欲や安全性を高めています。「食・栄養・口腔」は三位一体の関係です。食べる力を守ることは生きる力を守ることに直結します。日々のケアや工夫が、高齢者の自立支援に繋がっています。口から食事を摂取出来ない方(嚥下障害)も食形態の工夫や口腔ケア、姿勢の調整、リハビリを行い、出来るだけ「食べる力」を守る事が重要となります。
今後も回復期リハビリテーションの質の向上を図るべく、研鑽に励みたいと思います。

院内リハビリテーション課 主任 田村 祐輔(理学療法士)
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まちセンまつりに参加しました
2025年08月18日
7月27日、道南のNPO・市民活動に取り組む団体が一堂に会すイベント「まちセンまつり2025」がまちづくりセンターで開催され、当院からも言語聴覚士3名がスタッフとして参加しました!
当日は多くの方が来場され活気にあふれており、北海道言語聴覚士会 道南支部のブースにもたくさんの方が足を運んでくださりました。
私たちは聴覚検査や高次脳機能の評価、発声機能の評価体験をお手伝いさせていただきましたが、「言語聴覚士ってきいたことあるよ」「言葉のリハビリの人たちだよね」と声をかけていただくことが多くあり、言語聴覚士という仕事の認知度が上がったように感じ、とても嬉しかったです。
また、市内で働く言語聴覚士のみなさんとも交流を図ることができました!
市民の皆様に私たちの活動を知っていただく貴重な時間になりました、ありがとうございました。



東 華奈(言語聴覚士)
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大森町会で介護予防講話を行いました
2025年08月15日
7月24日、介護予防活動への支援として大森町会館にて講話と実技伝達をさせていただきました。当日はとても暑い日でしたが20名の方が参加してくださり、熱中症対策をしながら楽しく活動させていただきました!
当日は「①飲み込みと活舌をアップさせましょう」「②難聴と認知症のことを理解しましょう」 という2つのテーマでお話をさせていただきました。最近テレビなどでも取り上げられるようになった”誤嚥性肺炎”について多くの方が関心をもっていらっしゃり、メモを取りながら真剣に聞いてくださっているのが印象的でした。また難聴と認知症の関連については「初めて知りました」と驚かれる方が多く、たくさん質問もしていただきました。
嚥下体操など実技伝達もさせていただきましたが、「頑張って継続してみます」と笑顔で声をかけていただけたのも印象的でした。
とても明るく和気あいあいとした雰囲気で、皆様から私も元気をもらいました!またアシスタントとして市内の介護老人保健施設で勤務する言語聴覚士の方とも交流でき、輪が広がる時間となりました。
これからも市民の皆様が住み慣れた地域で元気に明るく生活し続けられるように、お手伝いできることを探していきたいと思います。


東 華奈(言語聴覚士)