西堀病院リハビリ課のブログ 西堀病院リハビリ課のブログ

カテゴリー: リハブログ

  • 梅雨の時期から、ご注意を!

    2023年06月16日

    6月に入り暖かい日々が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。これから本格的に梅雨入りを迎えると思いますが、じっとりとした湿気とともに気温も高くなる6月。体が暑さに十分順応できていない今だからこそ、熱中症と脱水に注意が必要です。

    熱中症は梅雨時期から増え始め、梅雨明け後をピークとして時間や場所を選ばず赤ちゃんから高齢者まで誰でも起こりうる怖いものです。

    熱中症の始まりは体の水分不足、つまり脱水症です。脱水になると血管に負担がかかりやすくなり、脳卒中や心筋梗塞といった病気にも繋がります。熱くなる日が多くなるこの時期から、水分を上手に摂取する習慣をもち、脱水を防ぎましょう。

    【上手な水分の取り方】 

     1日の水分摂取量の目安:1.0~1.2L程度

     ゆっくり少量(150~200ml)ずつ、7~8回に分けてこまめに飲む

     下記タイミングで飲むとより効果的

     ①起床時 ②運動前後 ③入浴前後 ④就寝前 ※あくまでも目安です。

    水分を摂取する際に飲みにくいなと感じたましたら早めの相談が重要です。当院では、言語聴覚士による専門的な評価・訓練を行っております。下の写真は聴診器や造影剤を使用した検査の写真です。ご興味がある方はご相談して頂ければと思います。

    リハビリテーション課主任 間山裕人(言語聴覚士)

  • 看護師とリハビリスタッフの勉強会

    2023年06月01日

    先日、リハビリスタッフに向けて病棟看護師から身体抑制に関する勉強会を開催して頂きました。

    当院では出来る限り身体抑制を行わないよう、日々患者様の身体・精神面の状態について多職種で話し合いをしています。しかし、患者さまの身体に危害が及ぶ場合には、ご家族・ご本人から同意を得て、やむを得ず身体抑制を行う場合もあります。その際には、リハビリスタッフも抑制に関する正しい知識が必要であり、道具の適正な使用がなされなければ、医療事故に繋がる可能性もあります。

    今回の勉強会では実際の抑制道具を用いて、種類や使用方法、注意点など、わかりやすく説明して頂き、抑制を行う必要性や抜管・転倒・転落などのリスクに対して理解を深めることが出来ました。新入職者を始め、参加したリハビリスタッフの知識やスキルの向上に繋がったと思います。

    今回学んだ知識を元に、患者様により良い生活を送っていただくためにも、多職種でお互いが協力し合い、活発な意見交換や日常生活活動の向上に努めていければ良いですね!

    看護師の皆さん、今回は開催して頂きありがとうございました!

    院内リハビリテーション課 主任 小笠原 由樹(作業療法士)

  • 函館市医師会看護・リハビリテーション学院 平塚健太先生をお招

    2023年05月31日

    脳卒中ガイドライン2021では、脳卒中片麻痺に対する歩行再建において装具療法の妥当性が示唆されています。また、生活場面においても多職種で積極的にKAFOを使用していくことの有効性が報告されており、当院でも、数年前からブレースチームを立ち上げ装具療法を進めております。

    しかし、コロナ禍の影響により研修会がオンラインに代わり、実技の講習が少なくなり自己研鑽の機会をなかなか持てずにいました。

    そのため、装具療法に関する実践的な知識、効果的な技術向上を図るため、函館市医師会看護・リハビリテーション学院理学療法学科学科長の平塚健太先生をお招きして5月1日・2日にリハビリテーション課内の研修会を開催しました。

    1日目は、KAFO療法についての基礎知識や効果について、ご教授いただきました。KAFO療法は注意・覚醒に対しても効果があり、多職種(OT・ST)におけるKAFOの活用や部内浸透においてもお話ししていただきました。平塚先生の経験や実際の治療場面等の動画を交えての研修でとてもわかりやすく、さっそく明日からの治療に約立てたいと思いました。

    2日目は、KAFO療法の技術講習として、KAFOを着用し歩行介助のポイントを実際にご指導いただきました。今年入職した新人やOT・STもKAFOの歩行介助を体験し、「難しい」、「タイミングが合わない」等の声が飛び交っておりましたが、楽しみながらも貴重な経験ができたのではないかと思います。

    1日目は42名、2日目は32名のリハビリスタッフ(PT・OT・ST)が参加しました。

    早期からKAFOを使用することで、ADLが向上する可能性があることが報告されており、当院でも患者様に合わせ早期より多職種の連携を強化したKAFO療法を実施することで、患者様の歩行能力・ADL能力を最大限まで引き出せるように努めていきます。

    院内リハビリテーション課 主任 松本 考拓(理学療法士)

  • 「VF症例検討会」やってます!

    2023年05月25日

    VF検査を知っていますか?正式には「嚥下造影検査(swallowing videofluorography)」といいます。X線透視下でバリウムなどの造影剤を混ぜた食品を食べて頂き、その透視映像をみて、食物が口から入って食道に運ばれるまで、どこの部位がどのように動いているかをみることができます。口腔・咽頭・食道の動きや誤嚥があるかどうかをみることが出来、適切な食形態や環境を評価、診断するのに有効です。当院では入院、外来含め平均年40件程度行われています(道南地域ではかなり多いほうです)。

    さて、そのVF検査。患者さんにとっては機械の前でバリウム入りのゼリーなどを食べて頂くだけなので、比較的負担が少ない検査ではありますが、その画像を読み取るのが難しいんです。なにしろ「ごっくん」という一瞬の間に複数の部位で同時にいろんなことが起こっているのです。誤った判断で食事をすすめて誤嚥性肺炎になったなんてことは絶対にあってはならないので、読み取る方は知識と経験が大切ですし、たとえ経験があっても“目が変わると見るところも変わる”ということで月に1回「VF症例検討会」を行っています。

    若手セラピストは何を言われるかドキドキしていますが、実はベテランセラピストも見落としているところがあったら格好悪いなと内心はヒヤヒヤです。様々な緊張感を抱える検討会ではありますが、一人として同じ患者さんはいないので、すべてが新鮮で大変勉強になります。より多くの人が、可能な限り長い間、食事が楽しめるようにお手伝いできればと思います。

    院内リハビリテーション課 主任 松島 環(言語聴覚士)

  • 訪問リハビリテーション西堀 本通サテライト

    2023年05月09日

    同法人のたけだクリニック閉院に伴い、5月1日よりたけだクリニック訪問リハビリテーションは『訪問リハビリテーション西堀 本通サテライト』として運営を開始することになりました。事業所は、宮前町から本通2丁目のよいあすセンター内に移動しています。

    現在、西堀病院内にある訪問リハビリテーション西堀には、理学療法士3.5名、作業療法士2名、言語聴覚士0.5名、本通サテライトには、理学療法士1名、作業療法士5名が在籍しております。

    地域の方々が、住み慣れた場所で、その方の望む生活が送れるよう、リハビリテーションの視点からサポートしていきたいと考えております。対象地域は旧4町村を除く函館市内を基本としておりますが、それ以外の地域でも提供実績がありますので、訪問リハビリテーションのご利用を検討されている方、ケアマネジャーの方は、下記までお気軽にお問い合わせください!

    訪問リハビリテーション西堀 TEL(0138)52-3003

    訪問リハビリテーション西堀 本通サテライト TEL(0138)86-5915

    リハビリテーション次長 伊丸岡(作業療法士)

  • 新人と桜とわたし

    2023年04月27日

    今年は例年よりも、桜の開花も早く過ごしやすい季節となりました。

    春の訪れと共に、西堀病院リハビリテーション課には今年度も新たに10名の仲間が加わりました。

    フレッシュな若手スタッフ達にも刺激をもらいながら、患者さまに質の高いリハビリテーションを提供できるようスタッフ一同、「リハビリテーション課として成長していこう」と気持ちを新たにしたところです。

    写真は春からチャレンジしているランニング中に撮影した一枚です。

    みなさんは今年、どんなことにチャレンジする1年にしますか?

    院内リハビリテーション課 主任 笹森公平(理学療法士)

  • 花より団子の後は、健康診断の季節!

    2023年04月27日

    皆さんこんにちは。理学療法士の田村です。

    雪が解け、桜が満開になりましたね♪今年の桜開花日は最早日を5日前後更新する記録

    的な早さだそうです。当院近くの五稜郭公園も宴会や火気の使用が4年ぶりに解禁されており、花見客でにぎわっておりました。沢山食べて飲んだ後は、身体の管理に注意が必要ですね!

    当院では5月22日から職員の春の健康診断が始まります!医療従事者として自分自身が健康であることは大切なことです。健康診断は日ごろの健康管理を見直す良い機会となります。私はお腹がぽっこりと出てきたので、食事と運動を見直す必要があります。

    気温も暖かくなってきたので、まずは息子と散歩にでも出かけようと思います。

    皆さんも散歩に出かけて、春を感じてみては如何でしょうか。

    通所リハビリテーション西堀 主任 田村祐輔(理学療法士)

  • 第6回 西堀学会(2日目)

    2023年03月10日

    2日間わたって行われた西堀学会最終日は「症例検討」。

    偶然にも発表者3名とも2年目のPT・OT・STでした。

    まだまだ粗削りな部分もありましたが、3名に共通して言えたことは“患者の主訴をしっかり捉えた関り”だったことです。

    1例目の「ひとりでトイレに行きたい若い女性の症例」では低周波治療器を積極的に取り入れ、電気刺激を併用した筋力トレーニングを続けている発表でした。

    2例目の「施設入所が決まっている高齢男性の症例」ではご本人が半ばあきらめてしまっていたものの、利き手交換を行い趣味活動が再開できたことで、意欲が向上し日常生活動作にも改善がみられた発表でした。

    3例目の「在職中に発病した男性の症例」では職場復帰に向け多職種で連携し、役割分担をして関わることが出来た発表でした。

    発表後のディスカッションでは院内リハビリだけでなく、在宅リハビリから“退院後のリハビリ継続の必要性”“家族・職場への必要な情報提供”など貴重なアドバイスを多く聞くことが出来て、大変実りある学会となりました。

    今回の学会を通して、いま目の前にある障害だけでなく、その患者の「その人らしさ」や「1年後、5年後の先の生活」を見据えたリハビリが提供出来るよう日々励んでいこうと決意を新たにしました。

    主任 松島 環(言語聴覚士)

  • 第6回 西堀学会(1日目)

    2023年03月10日

    PTの有志で始まった西堀学会も今年で6回目。今年は「combination」という学会テーマのもと、2月9日と2月10日の2日間に渡り開催されました。

    西堀学会は回を重ねるごとに規模も大きくなり、6回目にして初めて看護との共同発表も行われました。

    1日目の演題は以下の3演題です。

    2-2 病棟におけるリハスタッフの病棟配置について~補完代替リハの概要と実施状況~

    院内リハビリテーション課 作業療法士 村山 剛志/2-2病棟 看護師 河田 隆盛

    院内から訪問リハビリへ移行したケースの報告会を実施して

    訪問リハビリテーション西堀 理学療法士 木村千智

    集団リハビリテーション〜集団の場の共有からリハビリへの意欲向上が図れた症例〜

    院内リハビリテーション課 作業療法士 池畑琉宇

    発表者だけでなく、参加した若手も学会の雰囲気を感じる良い機会になったと思います。参加いただいた成田看護部長には、たくさんご質問いただき会が盛り上がりました。ありがとうございました!

    リハビリテーション次長 伊丸岡(作業療法士)

  • 永年勤続10年の賞状をいただきました

    2023年02月06日

    今年の函館は雪が多く、雪かきする機会が多くありますが、筋肉痛の日々は続いていないでしょうか?また新型コロナウイルスもですが、インフルエンザも流行時期ですので、職員としましては緊張感を持ちながら勤務をしているような状況です。

    私ごとですが、この度10年の勤続表彰をして頂きました。長いようであっという間な10年でしたが、色々な事もありましたがリハビリテーション課をはじめ、他部署の職員のみなさんと一緒に働けた事でここまでこれたと思っております。また同期入社したリハビリスタッフはほとんどいませんが、同じ永年勤続10年の三浦副院長と写真を撮って頂き嬉しく思います。

     昨年は新型コロナウイルスにより大変な一年となりましたが、今後も患者様に安心してリハビリテーションを提供できるようにスタッフ一同より気を引き締めていきたいと思います。
     主任 小笠原 啓太(理学療法士)